窓際の猫

 今日はうちのベランダから見える家の猫が窓際で寝ている。
 猫は一匹ではなく多分2匹(もしくは3匹)なので、たまに窓際の場所取りで小競り合いをしていた。
 去年、夏が近づいてだんだん気温が高くなり日中の外は40度を超える日もあったのにそれでも猫は日なたぼっこをしていた。熱中症にならないか心配な気もしたが、多分家の人は猫のためにクーラーの温度低くしてるんだろう。
 秋。窓際の猫はニャンモナイトの状態で気持ちよさげに寝ている。冬が来て気温が寒くなると今度は猫は窓辺に来なくなる。冬の寒さの中でこそ日なたぼっこするときだろうと思うのだが、窓の近くの冷気より室内の暖房の近くにいるのだろう。太陽の光も弱く、窓辺はひんやりしており、猫の姿がみえない窓辺はより寒そうに見えた。
 しかしその厳しい寒さの中で元気にはしゃぐ声が聞こえた。猫の窓からよく見える小さな公園で子供が遊んでる。こんな寒くてよく外で遊べるなと眺めていると、猫もやはり窓辺に現れ遊ぶ子供を見つめている。無表情だが多分見てるの楽しいのだろう。
 子供の声が聞こえないと猫も窓辺に来ない、そんな冬の日が続いていた。暖かくなってきた最近はなぜか子供も来なくなった。しかし猫がまた窓辺でまるまって寝ている。窓辺の寒さが和らいだんだろう。しかし子供はなぜ厳冬期だけあの公園で遊んでたんだろう。暖かくなったら来なくなったので、家族は花粉症なんじゃないと適当なことをいった。わたしが最近目が痒い痒いとぼやくからだ。
 姉のところにいた猫も生前はよく家の中から外を見ていた。外見るの楽しいんだろうな。

これは今はもういない姉のとこの猫が窓から外を見てるとこ

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